本堂新築工事④

梅雨の中休みが続き助かります。
この時期は晴れ間を惜しんで仕事をしなければ現場が進んでいきません。

明日は内部土間の生コン作業に入る為、今日は休日返上で下準備に追われています。
土間、向拝、犬走りとコンクリート工事に順次取り掛かっていきます。
午後からは住職と檀家総代が見え、今後の工程等々最終確認を行いました。

外壁の杉板も時間が経ちきれいな黄金色に変わり、随分と味わいが増してきました。

 

内部は壁下地材を塗り終え、これから漆喰仕上げとしていきます。

引渡しまで残す所、あと10日となりました。
工事もいよいよ大詰めです。

 

カテゴリー: 建築 | コメントする

地鎮祭

6月27日(木) 大安

地鎮祭を執り行う運びとなりました。
東西に広い敷地を活用し平屋造りの建物となります。
施主の要望である『天井を高く』また『太い柱を使う』事を加味し
構想を練っている最中です。

カテゴリー: 出来事 | コメントする

本堂新築工事Ⅰ

初夏の様な汗ばむ陽気が随分と長続きしました。
お蔭で配筋工事も予定通り進み、今日は生コン作業に入ります。

基礎屋の親方作・この芸術的配筋が見えなくなるのは
『もったいない』
毎度ながらこんな気持ちになります。
惚れ惚れする素晴らしい技術の持ち主です。


さて、気になるお天気は先ほどから降ったりやんだり。

「作業が終わるまで降らしてくれるな」と願うばかりです。

カテゴリー: 建築 | コメントする

本堂新築工事③

上棟後初の現場報告です。
現在は外壁工事に取り掛かっています。
当初、外壁はサイディング張りでとの依頼でしたが、住職檀家総代に幾度と掛け合い、杉板張りでやらせてもらえる運びとなりました。

                                             〔お曼荼羅の高さより向拝を見る〕                 

さて今回、私が掲げたテーマ『素朴な佇まい』に加え、もう一つに『広く見せる空間づくり』があります。
屋根の形状も幾通りと考えましたが、最終的に私の考えの行き着いた先は、屋根形状を活かし勾配天井とする事。
そうする事で奥行きが増し開けた空間で、皆一同の心が気持ちよくお曼荼羅に向かう事が出来るのではないだろうか、という事を考えた訳です。
また御堂内に入った時、開けた空間をより感じてもらう為に向拝軒高を低く抑えているという点です。
頭の中に描いていたイメージがようやく形となり出来上がってきました。

カテゴリー: 建築 | コメントする

地鎮祭

大型連休が明けました。
とは言え、我々自営業者や職人は、なかなかカレンダー通りと言う訳にはいきません。
しかしながら、仕事があるという事、働けるという事はたいへん有難い事です。

さて、連休明けの7日。
寺本堂新築工事、地鎮祭の運びとなり一同お題目を唱え、工事の安全を祈念致しました。

カテゴリー: 建築 | コメントする

材・買付け

東京中央材木市場へ材の買付けに出掛けました。
場所は浦安。
ディズニーリゾートの傍にあります。


思っていた以上に大勢の人で活気づいていました。
競り合う様を眺めているのも楽しく、残った2者での競り合いは間に競人を挟み、まるで息の合ったベテラン漫才の掛け合いの様。
競りも終盤、その値には敵わないという意味で「持ってけ!この野郎!」なんて言葉が飛び交う。
当事者にとっては「取るか取られるか」の大勝負なのです。
       

                                                                                                                                                                                                                                      【木曽檜】 
               【青森ヒバ】                          【柿】    

                                          【熊本産ケヤ木】                         

木の見分けには自信があった私ですが、今回ばかりは「何の木か?どこに使う木か?」さっぱりわからない物がありました。
(その衝撃に動揺し写真を撮るのを忘れた程、残念ながら写真はありません)
知らないものは料理の仕様がありません。
競りから外れ近くにいた私よりもはるか大先輩に尋ねてみた。
『ネズコ』だと教えてくれた。『茶室の天井』に使うらしい。
まだまだ勉強が足りません。
この日、買い付けたのは欅材、ウォールナット材、松の床柱。
めずらしい柿材に後ろ髪を引かれる思いで市場を後にしました。

カテゴリー: 出来事 | コメントする

続・黒の家

黒の家の庭に『新築の記念樹』ハナミズキの花が咲きました。


赤い花。

白い花。

工事を終えお客さんへと引渡した後も見守るという楽しみが増えていくのです。

カテゴリー: 出来事 | コメントする

祝・開店

昨年改修をさせて頂きました店舗が、この度開店を迎えました。
店内には陶器、ガラス、竹細工や地元工芸品である房州うちわなど味わい深くまた温かみのある品々が展示販売されています。

 

店内の一角にはこの様な展示も。
かつてここはオーナーの伯母さんが洋裁店を開いていた場所。
建物を再生し新たな息吹を吹き込み、この店を開店するに至った経緯が記されいます。

亡き伯母さんの想いを大切に受け継ぎ、地元商店街にも活気を取り戻そうと船出したオーナー。
伯母と甥っ子。。。共に過ごした時間の中で彼の人柄とも言える『心の豊かさ』が育まれてきたのではないかと感じました。
後日届いた礼状には「気を負わず細く長く続けていきたい」と記してあった。
当日は地元酒蔵イベントに合わせての開店だったので250名以上のお客さんに来て頂いたそうだ。
店の名前は『北土舎』-ほくとしゃ-
ここ大原北町商店街の『北』 伯母さん姓の一文字である『土』をもらい名付け、店のシンボルマークには足踏みミシンの車輪をモチーフにしたのだそうだ。

当面の開店はイベントや連休などの節目節目での開店となり、次回は5月GW期間中を予定しているとこ事。時間がありましたら是非足を運んでみてはいかがでしょうか。 

カテゴリー: お知らせ | コメントする

本堂新築工事②

昨日、上棟を迎えました。
前日に建て方を終え、当日は心配していた天候もさほど影響なく、厳かに建柱式が執り行われました。
その後は餅まきとなり、檀家の皆さんや地元の人達でたいへん賑やかな上棟となりました。

今回掲げたテーマは『素朴な佇まい』
礎石には自然石を使用する事としました。
石にも顔とも言える表情があります。右を向かしたり左へ回してみたりと、ようやくこの様に納まりました。

軒高は2200と控えめに。
一方、御堂内部お曼荼羅をこの軒高のおよそ2倍の4300の位置にと構想している。
建築とはつくづく難しい。
技術もさることながら、高さ低さ距離感と数字のセンスも問われる職業だと日々実感する。

カテゴリー: 建築 | コメントする

本堂新築工事①

昨日、型枠が外され基礎工事完了となりました。
向拝の場に立ち、頭の中にあるお堂の空間イメージを重ねてみる。

    一方、作業所では屋根原寸図作業を終え、墨付け刻みの作業が黙々と行われている。

上棟は5日。
どうやら天気は心配ないらしい。
この地にきれいな富士を描く事ができるだろうか。

カテゴリー: 建築 | コメントする