御宿の現場④

御宿の現場近くの海岸です。
夏になると賑わう海水浴場とは離れた所にありプライベートビーチともいえる様なひっそりとした隠れ家的静かな浜辺です。
休憩にひとっきり海を眺めようと砂浜に腰を下ろせばホンワカ温かい砂浜に素人的発想が浮かんだのでした。
見かけによらず元々胃腸がデリケートな私、猛暑の夏場でも愛用の腹巻は手放せません。このところ腸の調子がよくないもので、この温かい砂浜で腹ばいになり腸を温める『温熱治療?』はどうだろうか?と。
心地よい波の音と海風と・・・言うまでもなく、いつの間にか本格的な寝に入っていました。
自己流温熱治療を開始してどれくらい時間が経ったのでしょうか?
「親方!大丈夫け?」と肩を叩かれ、目が覚め頭を上げると「なかなか戻らないから様子を見に来たよ!うつ伏せに倒れてるからさぁ、心配しちゃったよ~」と現場の職人。
「すんません。心配かけちゃったね~」と私。なんとも人情厚い職人です。

それでは現場報告です。
建物外周部工事、断熱材【写真①】→構造用合板【写真②】→防水紙貼り【写真③】が完了しました。

外周部工事①

外周部工事②

外周部工事③

                                                        

                                       
                               
                                  
                                   
                                                                
                                                
                                                    
                                                                                    

根太張り完了

建物内部では根太張り工事が完了しております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

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大網白里の現場④

外 観

前回の現場報告より1ケ月半が経過しました。
ようやく足場が外れ、建物の外観が姿を現しました。きっとお施主様もこの時を首を長くして待たれていたのでしょう、電話での声もとても嬉しそうでした。
広大な新興住宅街の一角に建つこの建物。
散歩の人、車で過ぎて行く人、そして小さな子供達でさえ先を行く友達を追いかけながらこの目新しい建物をうかがい見ながら通り過ぎて行きます。                                                                                                                                                                                                                      
                                                                                                                             

                                                                                                                                                                                                                                                                  

サッシ枠外壁材ハメ込み①

サッシ枠外壁材ハメ込み②

サッシ枠外壁材ハメ込み③

                                                                                                                                                                                                                                             

                                                                       

                                                                                 

                                        

                                                                                             

ブルーシートの部分にはこれから木製の建具が納まる予定です。また一層建物の表情が変わってくると思います。
ここでお施主様こだわりの一つをご紹介したいと思います。【写真①】サッシは2枚の引違アルミサッシですが、設計士であるお施主様の要望で2枚ガラスのうち1枚を取り外し外壁と同じ杉板をはめ込んでいます。このような作業を計4ケ所で行っております。

建物内部では黙々と職人の丁寧な作業が続いています。現在は風呂場ハーフユニットより上部廻り及び天井部分にヒノキ板をはる作業に取り掛かる所です。

                                                         

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

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御宿の現場③

 

久しぶりの更新です。
皆さんはG.W.いかがお過ごしになりましたか?
私ども「木組」は平常通り日曜のみの休日で、職人一同フル稼働で頑張っておりました。
お施主様の庭の梅の木・・・工事を始めた頃には見事な花を咲かせていましたが、気が付けば可愛いらしい実が枝のいたる所で鈴なりになっていました。何だか葡萄のようではありませんか?
こうして季節は移り変わり初夏へとなっていくのですね。                                                                                                                                                                                           

さて上棟後、御宿の現場報告です。
屋根断熱材工事後【屋根工事②】本日屋根下地工事の最終工程であるルーフィング貼り工事完了となりました。
お天気は午後から下り坂の予報・・・雨が降りだすのが先か?はたまたルーフィング工事【屋根工事③】を終えるのが先か?ルーフィングを貼り終わるまで雨に濡らされてたまるものかと自然を相手に競争です。とうとう小雨が降り始めたのはルーフィングを貼り終えてから1時間後の事でした。どうにかこれで一安心です。
屋根の次工程は板金工事となります。追ってご報告いたします。

屋根工事①

屋根工事②

屋根工事③

                                                   

                                                     

                                                              

                                              

                                                                                     

                                     

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御宿の現場②

23日はあいにくの悪天候だった為、翌24日晴天のなか上棟を行いました。この日は海風が強く、一層気を引き締めての作業となりました。

建方①

建方②

建方③

                                  

                                                                                                            

                                                                             

                                                                                                                                                                   

                                                                                                                                                        

そしてあの大垂木はこの様に収まりました。等間隔に収められた大垂木は建物の大事な構造部分でもあり、この存在感を持って大空間を演出するという大きな役割を果たします。
上棟を迎え、平面図上から起こされた建物の骨組みが姿を現しました。これから完成へと向けて大工仕事に入る訳ですが、平面図上では読み取ることのできない設計者がこの建物に託した意図を私たち大工は現場仕事をしながら感じ取る事ができます。例えばそれは、部屋の中に外の景色を絵画のように取り込む事であったり、また窓から差し込む光とその影であったりと・・・窓の大きさや位置までもが計算され設計されているという事です。
その一つ一つの発見が私たち作り手側の楽しみでもあります。

大垂木①

大垂木②

テラス配筋工事

                            

                                                                                                   

                                                            

                                                                                                                                                                                                                                                                        

                                                                                                                         

早速、上棟の翌日からテラス配筋工事に取り掛かかっています。
また追ってご報告させて頂きます。
                                                               

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大垂木到着!

雲行きがあやしくなってきました。お天気は下り坂のようですね。
午前中、トラック3台が連なり御宿の現場の資材・米松が到着しました。この米松は住宅の垂木となり、屋根材を支える構造部分となります。材の大きさは120mm×150mm×長さ7m~8m、梁のような大垂木です。
作業所内にこの材を置くスペースが見当たらず、一昨日から仕事の合間を見ながら作業所内の片づけをしておりましたが思うようにはかどらず・・・とうとう大垂木の到着!となりました。午前中めいっぱい片づけに追われ、午後ようやく作業所内へ搬入する事が出来ました。23日の上棟に向け、これから加工作業に取り掛かります。 

資材到着!

作業所内へ搬入開始!

搬入完了!

                                                                                                                      

                                                                                          

                                                                     

                                                                                                                                                                                                                                                                                                          
                                                                                                                              
                          

《お知らせ》昨年から今年にかけて施工させて頂きました『市川の家』をアップ致しました。                                                  どうぞご覧ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

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長生の現場①

上棟式

本日、地元長生村の現場では上棟式を迎えました。お天気にも恵まれ気持ちの良い陽気となりましたが、午前中に一つ大きな地震があり上で作業をしていた職人もいたのでヒヤりとさせられました。この現場は1階は車庫と物置スペース、2階は住居スペースとなります。

上棟式を前にお施主様の庭も日本庭園へと造られたばかりです。元々庭にあった槇の木に加え紅葉、桜、レンギョウ、枝垂れ梅、紫陽花など庭に色を添える木々が植えられました。

お施主様の庭園

水流を表現した砂利石と石灯篭の存在が一段と日本庭園としての風情を感じさせます。植木いじりが趣味な私も造園のプロの仕事から何か盗めるものはないかと目を見張るばかりでした。

上棟式を終えたばかりでしたが、その後作業で使ったクレーン車の先端にゴンドラを付け、敷地内の杉の木を切り倒す作業に入りました。この杉の木は『溝腐病』にかかっており、倒れた場合に住宅を壊す恐れがある為にやむを得ず切り倒す事となりました。杉の溝腐病の問題は非常に深刻で千葉県のブランド杉である『サンブスギ』も大きな被害を受けています。 木にお浄めをした後、私がゴンドラに乗り枝を切り落とすため上へと上がった訳ですが、写真のように木の上部の方が病気特有のねじれ症状が悲惨で胸の痛くなる思いでした。     

溝腐病によりねじれた杉
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鯉のぼり

菜の花畑を泳ぐ鯉のぼり

今日は朝のうちに近所のお宅の鯉竿立てに伺いました。ご両親は長男の誕生を祝い、ご祖父母様は内孫誕生を祝い、健やかな成長を願いながらご家族総出となり竿となる杉の木の皮むきをされました。春空を泳ぐ鯉の姿を見上げては皆さんとても嬉しそうでした。畑の菜の花も見事に満開です。ここ長生村ではあちらこちらで『千葉県の花でもある菜の花』が満開となっています。下旬頃からは早くも田植えシーズンを迎えます。空たかく泳ぐ鯉のぼりと田植え風景とカエルの合唱と・・・ここ長生村には昔から変わらない日本の風景が残っています。

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御宿の現場①

ここの所、お天気続きで外仕事にはたいへん有難いです。
構造設計事務所及び住宅瑕疵保険に関わる基礎配筋工事の検査が完了し、本日打設工事に入りました。写真の通り、現場の事情によりポンプ車2台を連結しての大掛かりな打設作業となりました。

生コン車→ポンプ車①

ポンプ車①→ポンプ車②

ポンプ車②→打設作業

                                                                        

                                                           

                                                              

                                                            

                                                                       

現場で一生懸命に作業をしてくれている基礎工事の親方はべらんめい口調でちょっと強面ですが、どんな現場も完璧に熟す、筋金入りの職人魂を持った方です。この後に入る私たち大工が仕事をしやすい様に現場全体を考え、要所要所で気配り思いやりある仕事をしてくれています。またその事をあえて口に出さないのがこの親方のニクい所、かっこ良さでもあります。
こうして本日、打設工事が完了しました。次の工程は基礎の立ち上がり工事となります。

打設工事前

打設作業中

打設工事完了

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大網白里の現場③

一級建築士であるお施主様、自ら設計した住宅が徐々に形になってきました。

①外部工事完了

②内部の様子

③和室の廻り板

                                                                                                                                                                                                                                                                          

                                                                   

                                                                  

                                                          

                                                                                  

①外部工事(杉板貼り)②階段工事を終えました。養生をしてあり見えませんが、階段はお施主様の要望でタモの無垢材を使用し製作しております。③和室周りはヒノキ板仕上げ、内には縁なし畳が入ります。

                                                                          

ナラ(無垢)の床材

2Fに使用するナラの床板です。休日にお施主様が私どもの工場へ来られて、自ら『ドイツ・リボス社の自然塗料』を施したものです。この床をナラ材で作ったアンティ―ク家具のような風合いにしたいのだと話してくれました。お施主様の温かな想いが伝わってきますね。自然塗料なのでお子様の健康面、安全性への配慮もしっかりとされています。

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東金・木材市場

杉の巨木

東金市にある千葉県木材市場へ・・・。長生村の現場に使用する木材の仕入れです。原木コーナーである巨木に目が留まりました。山梨県から運ばれてきたそうで、根元の芯の部分に腐りが入ってしまった上に、どうしても切り出さなければならない事情があったのだと聞きました。年輪を数えたところ、およそ樹齢300年。厳しい自然界で木としての役目を終え、これから建築用材としてどう活かされるのか・・・横たわりその時をじっと待っている貫録さえ感じます。ここ最近五十肩に悩まされている私はこの巨木に触れ300年も生き抜いてきたパワーのおすそ分けを頂いてきました。

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