作業所では今、、、①

大寒を前に海沿いの我が村にも雪がちらつきました。
今年は大雪が降りそうな、、、嫌な予感がしてなりません。

さて、作業所内では、
本堂新築工事、向拝虹梁と海老虹梁の加工に取り掛かっています。

まずこちらは向拝、虹梁。
あと僅かで仕上がりとなります。
ケヤキ独特の美しい赤みの木目。
職人泣かせなのはこの木質の硬さ、丈夫であるという証です。

次に、
これは海老虹梁の材。
加工前はこの通り、 ホコリをかぶり長いこと倉庫で眠っていた材。
「ヤレヤレ、やっと俺の出番が回ってきたか」、、、と長老ケヤキの声が聞こえてきそうです。
工程①
まだまだ荒削りです。工程②
海老虹梁は1対。
もう1本も同様に荒削りに。加工③
作業所内へ運び、これから本削り仕上げに入ります。

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お知らせ

正月休みが明け、ほどなくの三連休。
冷え込みは厳しいながらも、お天気には恵まれましたね。

さて、昨年施工させて頂きました山の現場、『里山の家』とし竣工写真を追加しました。

全ての部屋から素晴らしいロケーションを臨めるよう配した設計となっています。
どうぞご覧になってください。

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新年ご挨拶

明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

【建仁寺にて 法堂『双龍図』】

 

今年の正月休みは京都へと足を延ばしてきました。
土壇場まで新幹線か、車か、迷いましたが、 私の決断で今回は20年ぶりに車で、、、
お蔭で往路12時間、復路もまさかの12時間。
「新幹線だったらもう着いてたね」と家族の会話も聞こえないふり。
大渋滞の中、トイレ休憩各PAをも楽しみながらの道中となりました。

【車中より 富士山】

旅の1日目は朝から京都市街を中心とした名立たる社寺を数巡り、
ダイナミックな社寺建築を目の当たりに。

【早朝の西本願寺】

旅の2日目、
市街地から離れ山手に位置する静寂な趣ある寺を訪ね歩きました。

私は緑色の絨毯を敷き詰めた様な、この苔むした様がたまらなく好きです。
苔の緑が一層寺を趣深いものにしています。
秋はまたこれに無数の紅葉の色が加わるのですから、人の心を魅了する筈です。

この様な苔の庭園に憧れをもち、「苔を育ててみよう」と栃木県の鹿沼まで苔を買いに行き育てた経験があります。ずいぶんと目をかけていたのですが残念ながらその苔は私の所で上手く育たずに全滅させてしまったという苦い経験となりました。
おそらく手に入れられない物だからこそ、なおさら心惹かれるのでょう。

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さて私ども『木組』は明日8日から仕事始めとなります。
先ずはこの地で商売をさせてもらっている事に感謝をし、職人一同の安全を祈念する、
毎年『木組』1年の幕開けは、地元・一松神社での安全祈祷から始まります。
自宅すぐそばの一松神社、おもちゃの刀を腰に差し境内を駆け回り幼いころから遊び親しんだ神社です。
この歳になってもこの大きな懐に守られている、そう信じているのです。
本年も宜しくお願いいたします。

 

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大根の現場①

いよいよ今年も残す所数時間です。
例年のごとく昨日30日、無事仕事納めとなり、本年最後の現場報告となります。

上棟後、初めての現場報告となります。

着々と、、、と言ったスピード感はありませんが、きちんとした丁寧な手仕事がコツコツと進められています。

こちらはリビングと和室、右手がキッチンとなります。
ケヤキの大黒柱、、、見事な存在感です。
施主の要望で天井高は9尺(約2m70㎝)、見上げるとやはり解放感に圧倒されます。


1年間ブログを読んで下さった皆様、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。

 

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続『黒の家・白の家』

今年もあと僅かとなりますが、引渡し後1年となりますそれぞれの家、近況をご報告します。

『黒の家』。。。デッキが出来ました。

「こんウチはエラいあったけぇよ」とお婆さん。
住む人の喜びは、私にとっても何よりの喜びとなります。
帰りがけには畑で採れたてのホウレン草と大根を持たせてくれました。
このデッキで布団を干すのが楽しみだと話していました。


『白の家』。。。庭が畑に

この日は設計者と私とで招待を受け、夕食をご馳走に。
その際、驚いたのはこの整然と植え付けられていた野菜の数々。
もやは家庭菜園の域を越しており、奥さんはこの地へと移り住んで良かったと、とても満足している様子。

家の裏手もこの通り!
駐車場を残し、全てを畑に開拓してしまったご夫婦、、、お見事です。

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辯才天上屋

ここは九十九里浜の七福神のうち、唯一女神の辯才天のある長生村、清泰寺。
私どもで本堂工事をさせて頂きました、馴染み深いお寺でもあります。
その境内にこの度、弁才天の上屋が完成しました。


さて、この上屋に隠れミッキーならぬ、隠れ『入』がいくつ隠されているでしょうか。
御祝札とも呼ばれる縁起の良い『入り札』をモチーフにし、住職がトコトン『入』の文字にこだわり造りました。

屋根の形から、構造の一部、そしてお札にまで『入』の文字を形どってるのがご覧頂けますでしょうか。

また、屋根構造材に古材が使われているのがお分かりかと思います。
それは、、、地元醸造蔵で活躍した醤油樽。
この蓋の部分の構造材を再活用している訳です。
まずもって難しい宿題を出される住職です。

この辺りの木組は私がかねてから「どこかで試せたら、、、」と考えていたもの。
住職の好意に甘えさせて頂きました。

住職の熱いこだわりと私の試みと、、、合作でこの上屋が誕生しました。

そして上屋の主、辯才天様。
きれいにお化粧直しをされてまた一段とお美しくなられたようです。
これでご利益も倍返しだと喜ばしい事ですね。

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お引渡し

山の現場、無事お引渡しの日を迎えました。

竣工写真はまた改めまして。

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山の現場④

山の現場、久しぶりの現場報告です。

初春の景色

夏の景色

秋の景色
そして、今日の景色
山々がだいぶ色づいてきました。

間もなく引渡しとなります。
養生シートを片付け、掃除に入りました。

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菩薩堂上屋③

早いものでとうとう11月に入りました。
「今年もここまできたか、、、」と
少なくなったカレンダーをはぐり、今月の予定を組みます。
9月後半から立て続けの台風に頭を抱えていましたが、この所は気持ちの良い秋晴れが続いています。
天候に気をもむ事なく、現場仕事が順調に回ってくれればと願うばかりです。

さて、菩薩堂上屋が完成し、『浄心』と名が付けられました。

 

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上棟式

10月13日(日) 大安

長生村・大根の現場 上棟を迎えました。

この家の大黒柱が納まりました。
材は欅。
施主と市場へ出向き買い付けた材です。

秋空に五色の旗。

いよいよ餅まきです。
めでたい良き日、喜びを分かち合う。喜びのおすそ分けです。
棟に上った気分はまた格別なものがありますが、
「どうか皆さんケガだけは、、、」
実はハラハラしています。

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