東屋

リフォームの現場が一区切りついた所で9日ぶりのブログ更新となりました。
地元・長生村でのキッチンリフォーム工事が偶然にもに2現場重なり同時進行で進めておりました。日曜日も現場へ入る事、ようやく2現場共にキッチン取付けが完了した所です。取りあえず水回りとガス台は使用できる手筈となりました。キッチンは特に日常的に使用する場所ですからお施主様の不便さを考えると1日でも早くというのが施工側の思いです。

鷲山寺の仮本堂

さて、今日は昨日に続き茂原市にある法華宗大本山鷲山寺仮本堂の修理です。お堂は築60年経っており、棟木に記された宮大工棟梁と職人たちの仕事を窺い見る事ができます。当時は資金不足で資材を調達するのに大変苦労したと聞くように、古材を再利用した跡が要所要所に残っています。
56坪の材の重みを受け止める土台のヒノキにも腐食がなく、ほとんど当時の姿と変わりないものと思われます。

                                                                                    

13年程前に造った東屋

また境内の傍らには御縁あって私が13年程前に造った東屋が残っています。こちらへ伺うのも何年ぶりでしょうか。「棟梁さん、ここには休む場所がありません。小さくても良いから参拝される方たちが休める場所を作ってください」と御年80歳を過ぎた当時の貫首さんがおっしゃったのを思い出します。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

東屋入り口の曲がった柱は、製材所の持ち山へ入った折、茶室を作ろうと思い自ら切り出してきた思い入れのある木でしたが、茶室を待たずしてこちらの東屋で使う事となりました。
十数年経過していますが、当時のガッチリとした木組みもそのままで自らの仕事を再確認する機会でもありました。

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