一昨日から冷たい雨が続いていますね。
作業所内では休日返上で来週半ばの上棟に向けて墨付け・加工作業が行われています。
6年前に施工させて頂いた200㎡もの大きな倉庫の増築工事です。
土台・桁・柱共に4寸5分以上の物を、また土台・柱には赤みの材を使って欲しいとの事で施主の人並みならぬ建物への強いこだわりを感じます。
桁には作業所内にねかせてあった樹齢150年程のこの杉材を使用する事としました。
マグロは尾の切り口でその質の良し悪しが分かるかるのだと言いますが、木材もマグロ同様その木口を見れば材の良し悪しが一目瞭然なのです。
材の良し悪しを見極められるよう目利きも大工職人としての大切な要素でもあります。
寒い中、作業所内では黙々と墨付け・加工の作業が行われており、継手部分も粗雑のない丁寧な仕上がりになっています。
これらの材を私ども『木組独自』の金物を使用しない工法でこれから組み上げていきます。