ようやく気持ちの良い晴れ間が戻ってきました。
以前から依頼されていた建具取付けに伺って来ました。
今回、私どもの職人が建具製作をしております。 さて、建具を取付けるのは12年前に施工させて頂いたお宅です。
当時は週末別荘として建てた住宅です。
玄関を入るとこの様な大空間の吹き抜けとなっています。
冬場の寒さ対策としてキッチンと大広間とを間仕切る建具の取付け依頼です。
ここでちょっと。。。
《スローライフを満喫されている家主ご夫妻のライフスタイルをご紹介しましょう》
ご夫妻は定年後、元々週末別荘であったこの地へ移り住み、ご夫婦揃って季節の野菜作りを楽しんでいます。
奥様の趣味は畑で収穫した野菜を使っての漬物作りと陶芸。陶芸で作った器は食卓での器として使用しているそうです。
また、家の中には火鉢、豆炭、薪ストーブなど懐かしい品々が大活躍しています。こちらの薪や炭はご主人の担当だとか。朝の内から豆炭の上では既におかず作りが始まっていました。豆炭でコトコトと時間をかけて作った料理の味はまた格別だそうですよ。
少々余談になりますが。。。表情豊かなこのカヤの柱。
カヤの木の用途として下の方は囲碁や将棋の碁盤に使われ、一方この柱の様にボコボコと凹凸のある上の部分は建築用材として市場に出回り、こうして私どもの元へやってきます。
さて、ご覧の通り凸凹の柱。
このまま建具を納めたのでは柱との間に隙間が生じてしまいます。その為、建具の框を柱の凹凸に合う様に削り幾度と微調整を繰り返しながらの建具取付けとなりました。まるで柱の内へと建具が入り込んでいるかの様に見えませんか!?