今夜は冷え込んでいますね。
予報通り、外では雪が降り始めた様です。
さて倉庫増築工事、現場報告です。
こちらは6年前に施工させて頂いた200㎡程もある大きな倉庫です。
今回、こちらの倉庫裏手の増築工事となります。
工事にあたって打合わせの際に子供や孫の世代まで残るような建物にしたいとの話であった。何とも嬉しくなる話である。後世へと受け継がれていって欲しいと願うのは施主だけではなく、この私も思う所。その為、施主の要望は土台・桁・柱共に4寸5分以上の物を、また土台・柱には赤みの材を使用して欲しいとの事であった。
作業開始。
この梁の加工形状を2枚ホゾと言います。梁、柱にあいている穴には後に込栓が入ります。釘を使わない伝統工法による建方です。
この建物は軒出の長さがそれぞれ違う為、屋根の隅を2等分するよう組まれている木を『振れ隅木』と言います。一般的には『隅木』と言い等分した角度は45度となります。この隅木を納めるのはなかなか難しいもので職人の技量が必要となります。
施主より出入り口の高さ3.5mとの要望があり、シャッターボックスから隅木と梁とをかわす為、この様な構造となりました。
完成です。屋根・外壁共にガリバ二ウム鋼板仕上げ。〔表〕
内壁は杉板張り仕上げ。
建物脇にある擁壁点検口として杉板下段の取り外しが可能になっています。
〔写真左〕2枚ホゾがこの様に柱へと納まります。〔写真右〕基礎と土台の間の板を『盤木』と言います。盤木によって出来る隙間が通気口となる訳です。最近ではプラスチック製やゴム製の物に代わっている様ですが、私はやはり昔からのこの『盤木』を使います。