日頃から懇意にしている材木市場の仲買人から電話をもらい東金市の千葉県木材市場へ。
今日は優良木材展示会の開催とあって人の出も多い。
お昼から競りの始まりです。
木材と言えども一般的な市場の競りと何ら変わりはありません。
緑の帽子をかぶり半纏を着ている者が『競り人』と言われており、競りが大いに盛り上がるか否かは、この『競り人』の手腕によるところです。
「これぞっ!」という代物を競り落とすにはやはり心理作戦が必要となってきます。それぞれの心の内を読み、相手の出方を推測するのです。このワクワク・ドキドキ感、50を過ぎた私の『トキメキ』とでも言いましょうか!?
さて、こちらは真っ直ぐ育った杉の原木。
一方こちらは過酷な自然環境に耐え生きてきた原木。
皮目がねじれています。風の吹く方向に枝が押され幹に『ねじれ』が生じ、これがこの木の『クセ』となるのです。
『クセ』のある木の扱いは難義ですが、強さも併せ持っています。
木も人も同じです。逆境の中で生きてきたものの方がたくましく強いのです。
それにしても次世代の担い手である若者がいない事が気になります。若いうちから良い材を見分ける目利きを養う事も大切なのですが。