東京中央材木市場へ材の買付けに出掛けました。
場所は浦安。
ディズニーリゾートの傍にあります。
思っていた以上に大勢の人で活気づいていました。
競り合う様を眺めているのも楽しく、残った2者での競り合いは間に競人を挟み、まるで息の合ったベテラン漫才の掛け合いの様。
競りも終盤、その値には敵わないという意味で「持ってけ!この野郎!」なんて言葉が飛び交う。
当事者にとっては「取るか取られるか」の大勝負なのです。
木の見分けには自信があった私ですが、今回ばかりは「何の木か?どこに使う木か?」さっぱりわからない物がありました。
(その衝撃に動揺し写真を撮るのを忘れた程、残念ながら写真はありません)
知らないものは料理の仕様がありません。
競りから外れ近くにいた私よりもはるか大先輩に尋ねてみた。
『ネズコ』だと教えてくれた。『茶室の天井』に使うらしい。
まだまだ勉強が足りません。
この日、買い付けたのは欅材、ウォールナット材、松の床柱。
めずらしい柿材に後ろ髪を引かれる思いで市場を後にしました。