作業所では①

台風一過後、ずいぶんと秋らしい陽気になってきました。
作業所では本堂新築工事と手水舎新設工事の二手に分かれての作業となっています。
それぞれ本堂は来月初旬に上棟、手水舎は来月中旬に完成と気の抜けない張り詰めた空気が
漂っています。

■本堂新築工事
【破風板原寸図作業中】
 側面から見た屋根棟の山形の部分の図面。

【屋根原寸図作業中】
 手前が屋根の棟、奥が向拝軒先となり、屋根の曲線美を描いていきます。
 建物全体のプロポーションを考えながら、この建物に合う曲線を探っていく作業です。
 これらの原寸図を描くことで、他の部分との取り合いが出来てきます。
いつもながら屋根の曲線美は大きな課題となりますが、今回は緩やかな曲線を描きました。

余談ですが。。。
 『屋根』は『帽子』
   帽子のかぶり方にも色々あります。
 ツバを目深にクールにかぶったり、またツバを上向きに軽快な感じでかぶったりと見た目
 の印象がずいぶんと変わってきますね。
 また、帽子と着ている洋服とが合わなかったらどうでしょうか。
 建物にも同じ事が言えるのです。屋根勾配や軒の出方で全く違った物が出来てしまいます。
 それゆえ、屋根は建物全体のプロポーションを大きく左右する重要な部分でもあるのです。

■手水舎新設工事
【作業所内加工風景】
これは手水舎の脚の部分。
屋根を支える四方の脚が中心に向かってそれぞれ傾斜している柱となります。
この様な柱を『四方転び』と言います。

■本堂新築工事
作業所の外では本堂新築工事に使う大きな材の墨付け加工作業が行われています。
隅木の墨付け。
隅木加工完了。隅木先端部分。
檜の持つ美しい木目、木肌に見惚れる。

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