ここ1ヶ月間、向拝建て方に向けて、細かな手作業が続いています。
全て欅の塊から切り出す作業から始まり、 組み立てる部材一つ一つを丁寧な手作業で作っていきます。
根気と何より熟練した技を必要とします。
下の写真は巻斗と方斗を作る工程。
巻斗、方斗、完成。
この曲線は「丸鉋」を使い一つ一つ手作業で仕上げていきます。
「丸鉋」とは
一般的な鉋とは違い、局面が丸みを帯びて出来ています。
大斗を作る工程。
こちらの欅材は樹齢300年以上、岐阜産のもの。
見るからに頑固で硬い木質。
刃物をあててもその木質は見た目の通りです。
大斗の完成。
先に紹介した巻斗や方斗と形は同じですが、大斗の方が大きいものとなります。
こちらは皿斗を作る工程。
皿斗の完成。
欅の木目がきれいです。
磨けば輝く。
木も宝石と似ています。
向拝ではこの様に皿斗の上に大斗が組まれていきます。
虹梁、海老虹梁、蟇股、手挟み、木鼻、雲肘木等々の彫刻も仕上がってきており、 接続箇所との取り合いも終えています。
向拝柱の加工も終え、 これらの部材が組み上がるのも間もなくとなります。