本堂新築工事Ⅴ

さて、前回では向拝建て方の様子を報告しましたが、

今回は屋根がかかるまでの工程を紹介します。
ここから屋根下地作業に移っていきます。

垂木、破風板が付き、より寺らしさが感じられる外観になってきました。

009①地垂木工事 007

②飛燕(ひえん)垂木工事

下段を地垂木、上段を飛燕垂木と云います。
上段の飛燕垂木を先端に向かって細く削り落としています。
今回はいつもより、より思い切った削りで私スタイルを表現しました。

こうする事で離れた場所から見るとスッキリとしたスマートな見立てとなり、
軒に軽快な印象を与えます。

043

③ 屋根が厚みを増し、徐々に恰好がついてきました。 084 096

④野地板張り106

⑤防水紙張り117

⑥屋根板金工事

019

023

屋根は寺全体のプロポーションにも大きく関わってきます。
蓑甲部分(端の膨らみを帯びた箇所)、また繋がりをもって丸く仕上げていく屋根の角(上写真)
においては職人の技量が問われる部分です。

打ち合わせを重ね、蓑甲部分は大げさになりすぎず、
私好みの柔らかなフォルムで仕上げてもらいました。

027

そして現在の外観
内部では造作作業、外部においては壁の漆喰塗りが進行している状況です。
内部工事経過はまた改めまして。
005

カテゴリー: 建築 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です