完成を迎え、無事引渡しとなりました。
全て無垢材で誂えた家
柱は総ヒノキ、床は総栗材・天井は杉材、壁においては珪藻土仕上げ。
雨風に耐え厳しい自然界で何十年もかけ成長してきた材
長い長い年月をかけて自然界が作りあげた珪藻土
時間をかけ丁寧なまでの職人の繊細な手仕事
これらが合わさり、この住宅に重厚感が、更には住まう者には揺るぎない安心感がうまれるのではないでしょうか。
大根の現場、完成最終報告です。
玄関ホール
上がり板、上り框、ともにケヤキ材。
圧倒的な存在感
ケヤキ材の大黒柱
建具を誂える、、、
建具は空間を演出する上で、大きな役割を担っています。
桟の厚み・幅、取り入れ方などで良くも悪くも、
その空間が全く違うものに成り得る難しさをもっています。
今回、仏間の和室とダイニングとの間仕切り建具は障子としました。
天井高2.7mの障子建具ですから見上げる程の圧倒感はあるものの
桟の厚みを薄く抑え、空間が重くならない様
シンプルな感で仕上げています。
最終報告の終わりに、、、
現在、施主が住んでいる母屋は、45年前私の親父が建てたものです。
これからその母屋の取り壊しとなり、親父の残した手仕事がまた一つ消えてゆく寂しさもあります。
親父の後を継いだ私、そして職人の道を歩き出したばかりの倅、世代を受け継ぎ、こうしてまた仕事をさせて頂いた事の有難さ。
とても感慨深い現場となりました。