日常生活の中ふとした時に「あの人はどうしているだろうか?」と思いを馳せるひと。
私にとってはそのうちの一人。
以前、仕事を共にした設計事務所の若者。
久しぶりに再開した私のブログを見てくれていた。
「親方、僕も楽しみにみていますよ」と電話をもらった。
「あんちゃん!鯛の尾よりイワシの頭だぞ!」
大工の修業時代に出会った長老の職人が私に云ったことわざ。
私もこの若者に「鯛の尾よりメザシの頭」という言葉を送った事があった。
幼い頃、メザシばかり食べさせられたお蔭でおかしな我流ことわざ。
この言葉が彼の心に大きくこだまし、現在は新たな場で活躍しているとの嬉しい報告でした。
50代半ば、若かった頃と比べ体力の衰えを嘆いてはいられない。
私にもまだまだやりたい事が山ほどある。
さて、こちらは「山ほどやりたいことがある、、」に関連する話。
市場で買い付けたヒノキの原木の製材に立ち会ってきた時の様子。
全長9mヒノキの原木。
曲がりのある原木だが、曲がった部分を切り落とせば柱に、またそのままの形状を生かせば梁として、という様に2通りに使う事が出来る。
このような曲がりのある原木は横にねかすと不安定な為、作業には大きな危険を伴い、要所要所に木をかませながら慎重に製材をしていきます。
製材所の社長とも25年程の付き合いとなり、私好みの材も熟知してくれている信頼のおける仲。
納得のいく材での家づくりには欠かせない人達です。
先ずは、皮をはぎ、じっくりと自然乾燥させたいと考えている。
年々、良材が減少していく中これからどう確保していくか、、、
差し迫った大きな課題となってきている。