さて、いよいよ明日から瓦工事が始まります。
今回は上棟から木工事完了までの報告となります。
先ずは垂木の取付け、
取付けに際し、木のクセ(反り具合)を見極め背と腹を交互に配していきます。
自然と生じる木材の反りと撓みの作用をバランス良く利用する事で、これからさき生じてくるであろう屋根の撓みを極力抑える事が出来るのではないかという考え方です。
破風板→木負い→広小舞→登り、
屋根を形どるこれら部材の取付けで
ようやく山門らしいフォルムとなってきました。
垂木の上には軒板が張られていきます。
この軒板は特注にて製材所で作ってもらった山門仕様。
地元・山武杉の赤身5.2m一枚板。
軒板張りを終え、平母屋、野棟木を取り付けます。
野垂木→野地板張り→ルーフィング張りと工程は進んでいきます。
台風で倒壊してしまった以前の山門でしたが、
奇跡的に懸魚と鰭が無事であったこと、
そして以前の山門で何か再利用できるものがあれば使って欲しいという
ご住職のお考えもあり
これらを引き継ぐ事となりました。
木工事が完了し、瓦工事を待つばかりとなりました。