現在進行中の現場を廻ってきました。
Y.houseすぐ目の前の海岸ではサーフィンを楽しむ光景が見られる一方、海藻を干している地元の方の姿がありました。
見慣れない海藻に訊いてみると『ツノマタ』だとの事。
『ツノマタ』は左官材のつなぎとして使われる建築用材。
長年建築に携わっているものの、こうして目にするのはめったにない機会です。
近くの漁場では魚も採れなくなって、天草やツノマタを採り漁協へ出荷しているのだそう。「若者の地元離れが進みこの辺も随分と寂しくなってしまって」と活気あった頃を思い出し懐かしんでいる様に話をしてくれました。
歳を聞くと亡くなったお袋と同世代。
頭にかぶる日除けから足元まで作業をする格好もこれまた似ています。「うちのお袋も働き者でさ~」と内輪話をしながら、いつの間にか作業を手伝い始めていました。